ここ数年、パパの育休取得は確実に広がってきました。
私の職場でも、ここ数年はほぼ100%の男性職員が育休を取得していますし、保育園の送迎をしていても「育休中かな?」と思うパパの姿を見る機会が本当に増えました。
SNSでも「パパが育休を取った」という投稿を見かけることが珍しくなくなり、世の中全体の雰囲気がようやく変わり始めていると感じています。
しかし現実には、厚生労働省が公表した令和5年度のデータによると、男性の育休取得率はまだ30.1%。
そのうち1ヶ月以上3ヶ月未満が28%で最も多く、半年以上の取得者は15%以下にとどまります。
さらに、1〜5日だけ育休を取得した男性が15.7%もいるというのが実情です。
長期間仕事を休むというのは、まだまだ本人にとっても、職場にとってもハードルが高いのだと思います。
制度的な整備が進んだとはいえ、国や企業側にもまだまだ改善の余地があると感じます。
そんな中、我が家の夫は9ヶ月間の育児休業を取得しました。
次女が生後4ヶ月になる直前から、1歳を過ぎた頃までの長期休業です。男性としてはかなり長い期間だと思います。
☑️これから育休を取るかどうか迷っている男性
☑️子育てをどう進めるか悩んでいる人
そんな方に、少しでもリアルな経験をお伝えできたら嬉しいです。
夫が長期育休を取得することになったワケ
コロナ禍での長女出産と、思いがけない産後鬱
話は遡って4年前。
我が家に長女が生まれたときのことです。
私の兄の奥さんは子育てが大好きで、当時すでに3人の子どもを育てていました(今ではなんと4人!)。
いつも「子育てって幸せでしかないよ」と言っていた彼女の言葉を信じ、私も「きっと同じように幸せを感じられるはず」と思っていました。
その期待もあって、私は2年の育休を取得することに決めたのですが…
現実は、想像していたものとは大きく違っていました。
生後3ヶ月頃まで赤ちゃんには昼夜の区別がなく、母親がまとまって眠るのはほぼ不可能。
「赤ちゃんが寝ているときにお母さんも寝てね」とよく言われていましたが、私にはそれができませんでした。
元々、完璧主義で責任感が強い性格。
「ちゃんと息してるかな?」と気になり、長女が睡眠に入っていても私の心はずっと緊張状態のまま。
寝られない夜が続き、心と体がどんどん弱っていくのを感じていました。
追い打ちをかけるように、時期はコロナ禍。
県外に住む両親に頼ることもできず、孤独な育児が続きました。
長女が夜まとめて眠れるようになった4ヶ月頃、私はついに不眠症を発症。
夜9時に布団に入っても、11時には目が覚めてしまい、そこから朝まで一睡もできない日が続きました。
日中は泣きながらミルクをあげ、泣きながらオムツを替える毎日。
ついに限界が来て、ある朝、夫に
「今日は…仕事に行かないでほしい」
と泣きながらお願いしました。
その日、夫に仕事を休んでもらい、私は心療内科を受診。
精神安定剤と睡眠薬を処方されました。
そのときの私は、「もう二度と育児はできない」そう強く思っていました。
それでも、もう一度向き合いたいと思えた
時が過ぎ、長女が3歳手前になった頃。
保育園生活も軌道に乗り、私の心も少しずつ落ち着きを取り戻していました。
「このまま一人っ子でもいいかな」と思う日もあれば、「もう一度赤ちゃんを育てたい気持ちもある」と揺れる日もありました。
夫は以前から2人目を望んでいたのですが、私はあの頃の辛さが頭から離れず、
「今なら大丈夫かもしれない…」
「でも、またあの頃のように心が壊れたらどうしよう…」
その気持ちの間で揺れ続けていました。
背中を押してくれた、たったひとつの出会い
そんなある日、夫の大学時代の友人家族が我が家に遊びに来ました。
その友人には2人目の赤ちゃんが生まれたばかりで、なんと1年間の育児休業を取得しているというのです。
男性の1年育休なんて聞いたことがなく、私は驚きました。
しかも、その友人も夫と同じ教員。
話を聞くと、1人目のときは育児をほぼ奥さんに任せてしまい、「ママじゃなきゃ嫌!」という完全な“ママっ子”にしてしまったことを後悔していたそう。
「1人目の時から育休を取っていればよかった」と話す彼の言葉には、重みがありました。
その話を聞いて、私は初めて「男性の長期育休」という選択肢を現実的に想像できるようになりました。
夫婦で出した結論
その日の夜、夫婦で話し合い、
「もし2人目を授かれたら、夫も長期の育休を取得しよう」
という結論に至りました。
こうして、私の心はようやく2人目に前向きになれました。
幸い、夫は教員という仕事柄、長期育休を取得しても昇給などの待遇面で不利になることはありません。
育休中は代替教員が配置される仕組みがあるため、職場にも大きな負担はかかりません。
「これなら大丈夫かもしれない」
そう思えたことが、私にとって大きな安心材料になりました。
これからについて
こうして、夫が長期育休を取得することになったのですが、一つの記事では語り尽くせないほど得るものが多かったので、これからこのブログを通して、夫婦育休のリアルを綴っていこうと思います。

